22/01/17 :日記

今日中に仕上げて上司に報告しなければいけない仕事に全く手を着けずにこの文章を書いている。去年、人生で初めてバックトゥーザフューチャーを見てあまりの面白さに感動し友達に連絡をしたら「当たり前だ、それは義務教育だぞ」と返されたことがあった。こん…

2021年でした

一人暮らしを始めて一年が経った。去年の始めに掲げた目標はひとつたりとも達成できなかった。結局こうなるんだろうけどまた来年の目標も性懲りもなく立ててしまうんだろうな。実家のリビングは両親が長年吸っているセブンスターの煙で黄色くなっている。毎…

21/06/02 忘れないように書いておく

気づけば2021年も半分が終わってしまった。書き留めておこうと思ったことの1%も文字にすることができていない。できていないということは文字通り、この世にわたしが書いた文章が存在していないということで、「本当はあるはずだった散文や日々の備忘録」はわ…

カーペットの上で寝る

冷たいベッドに入るのが嫌で最近はホットカーペットに寝転んで気づくと朝になるのを繰り返している。あっという間に過ぎた1日に後悔しながら低温火傷じゃ死因にもならないなとどうでもいいことを思う。夜になるとさみしくてさみしくて理由もないのにボロボ…

積み重ねによる

年末年始は実家に帰ってこたつの定位置に寝転がりながらずっとテレビをみていた。 実家のテレビはわたしの部屋のものより何倍も大きいので、たくさん映るお笑い芸人の顔がはっきり見えた。音も心なしか明瞭な気がする。わたしの実家には子供部屋がない。小さ…

家に帰る

引っ越しから2週間が経った。 意を決してはじめた一人暮らしではあるけれどもまだ実感が分かず、洗濯機をまわしても、料理をしても、おままごとのような感覚が抜けない。休日に友人達が手伝いにきてくれたおかげもあって、日は短いながらもある程度片付けが…

夏のお弔い

夏が終わってしまった。 だましだまし訪れていた暑さや、張り付くような日差しも秋の空気の前ではひたすらに無力で、とうとう本当に終わってしまった。夏が似合わないわたしのまま、また瞬くような秋がきて気づけば冬になる。夏だけが季節のなかで明確な終わ…

新しい季節の名前

何かと自分に言い訳をして一日数回コンビニに出かける。外に出る理由がコンビニに行く以外にないのだから仕方がない。 今日は、日差しが夏なのに風は冷たくて随分心地のよい日だった。 季節がかっちりはまった完璧な日も好きだけれど、今日みたいなちょっと…

どこまでが今なのかわからなくなる

日記のはしっこみたいなものを書いたり消したりしていたら、 書きかけの日記が鮮度を失って、また違う日々が始まってしまうのを繰り返している。 日々には速度がある。 びよびよにのびた永遠の6月があると思えば、気づけば終わる3月がある。 そうやって毎日…

3月

「自分のことを好きになる」以外に人生の解決策がないことに気づいてしまった寒い春の日だった。ホームから見える青空がずいぶんきれいで、天気のいい日はいつもより澄んだ気持ちで死にたくなる。寒いと特に感度が過敏になっていろんなことが生死に終結して…

花にまみれて眠る。

布団カバーを買い換えた。 白地にピンクの花が散らばっているかわいいやつ。前のシーツは寝ている間に爪を引っ掻けてしまった箇所が徐々に裂けてしまってみっともないことになっていたので、ようやくといったところだった。 布欲が刺激されていたのか、別の…

公開処刑

こうやって、できなかったことを並べて誰に許しを得ようとしてるのだろう。 ここにあるのは、私が人として間違っているという要素それだけです。 自主的な公開処刑なんて誰が見るものか。私はこれからもずっと、私の形からも魂からも逃げることはできない。…

ユニットバスから

実家のお風呂に浸かりながら、いろんなことを考える。一人部屋のない私にとってお風呂場は唯一個を許される空間でもあった。一人入ったらぱんぱんの小さなバスタブに張られたお湯。髪や体を洗ったあとでまたお湯に浸かりなおす。タイル張りの床はとても冷え…

築100年のマンション

祖母の家は農家をしている。 木造瓦屋根の大きな一軒家と作業場、庭の奥に広がる畑とその脇にある竹林。最近家の近くにコンビニやら駅やらができたらしく、地価が上がって大変らしい。私がよく行っていた頃は坂の下の自動販売機が唯一の売店だったのに。 祖…

泣いてもどうにもならない

どうしても我慢ができなくて、電車や駅のホームで泣いてしまう。季節外れの暖かさが電車の中の空調をバグらせる。差し込んだ光は窓枠のかたちにそって四角く広がり、人の座っていない席を照らしている。私は、電車の進行方向に合わせて大きく広がっていく光…

いつか幸せになる人たちへ

なんにも続いたことがない私だけど、インターネットだけは小学生の頃からずっと続けている。Twitterは最たるもので、始めて10年くらいになるんだろうか。就活の苦しさに耐えかねて作ったこのアカウントも、もう7年の付き合いになる。一歩も動かず画面を片手…

おしまいが続く午後

今年はずいぶんと行動した年だったように思う。歯列矯正を始めた。 新卒から勤めていた会社を辞めた。 気になる展示や映画は一人でも行くようになった。まわりの人からしたら当たり前のことでも、 私からしたら、大きな進歩のある一年だった。徐々に並んでい…

以後の話

私をおいて家族が車で出かけた天気の悪い日曜日。 もし、父の運転する車が悪天候で事故を起こして3人もろとも死んでしまったら、私は行きなり明日から天涯孤独になるんだなとひどい想像をよくしていた。朝のニュースで見た衛星写真の台風は、私が見てもわか…

夢ができあがるまで

テレビをつけたままで寝落ちすると、 テレビから流れる音と自分の夢が相混じってしまうことに気付いた。 特に、ニュースの内容がよく絡んでくる。 朝4時くらいから始まるニュースが私のレム睡眠と重なるのだろうか。 このニュース、初めて見たのになんで見た…

切れたティッシュペーパーをそのままにして、

切れたティッシュペーパーをそのままにして、 トイレットペーパーでやり過ごす日々を送っている。トイレットペーパーは水に流すために 作られている紙なのだから、 こぼしたお茶を吸い込めるわけもなく、 机の上で、どろどろのスライムのように 溶けてしまう…

いつまでたっても遠い味

コーヒーが飲めない。 味も匂いも大好きなのに 体がどうしても受け付けてくれない。飲んで少し経つとじわじわと腹痛が襲ってくる。 これが非常につらい。コンビニのカフェラテは何度も挑戦してみたけれど、コーヒーの比率が多いのかほとんど撃沈した。 私は…

暗い部屋のなか

冨安由真さんの個展『Midnight Visitors 真夜中の来訪者』を見に行った。 以前銀座でやっていた個展は仕事の忙しさから出向くことができなかった。この個展の開催も、以前の個展のことも知ることができたのはTwitterのおかげだ。ぼんやり眺めているタイムラ…

生活はできそう

牛乳と卵が冷蔵庫の中にあると安心する。カップ麺やレトルト食品の方がよっぽど役にはたちそうなのだけれど、冷蔵庫の定位置にそれがあるだけでなんだか正しい生活を送れているような気持ちになる。まぁそんなことはなく、明日が消費期限の紙パックの牛乳と3…

名前

名前をよく間違えられる。 苗字も名前もそこまで珍しいわけではないのだけれど、人はよく見る漢字のほうについつい引っ張られてしまうみたいだ。 私も経験があるのでその気持ちはすごくよくわかる。 あまりにもよく間違えられるので、 今じゃ特段訂正の連絡…

これからも続く

会社を辞めた。 長くて短い3年間だった。任された仕事をすべて終わらせて、引き継ぎも滞りなくこなした。 我ながら結構頑張ったのではないか。 ロッカーのなかに入っている大量の書類をシュレッダーにかけながら時の長さをぼんやり思う。 素敵な送別会、花束…

時間切れ

全ての人に平等に時は流れているんだから、 そりゃ15歳の私も26歳になるだろう。割といい年になってしまった自分に 自分の意識が追いついていない。外の空気が夏を帯びてきているのを感じる。 社会に出て4回目の夏。会社の行き帰りはいつも音楽を聴いている…

カレンダー

子供の頃、週末がこわかった。 週末は家族行事が絶対に入るからだ。 父は私をいろんなところに連れていってくれた。遊園地、水族館、大きな公園。 釣りやキャンプ、プールまで。下手すると関東近辺の子供が好む施設は全て行ききっているのではないかというく…

桜が咲いたら春が来たということ

家族全員で近所の川沿いの桜を見に行った。 毎年家族で行う恒例行事。 歩くルートはほぼほぼ同じなので、どこが花見の見所なのかも、どの場所にある露店のたこ焼きがおいしいのかも大体はわかっている。 自分の記憶と目の前にある川沿いの風景を照らし合わせ…

ごほうびをあげる

社会人になってからというもの、些細なことでも自分にごほうびをあげるようになってしまった。 今日は一度も先輩に怒られなかった、最低な気分だったけど化粧だけは落として寝た、ちゃんと遅刻しないで起きられた。 普通の人が普通にこなせていることを普通…

髪を切る意味

ショートカットの女性に憧れている。重めのショートボブも 襟足まで刈り上げたようなベリーショートも すごくすごく素敵だと思う。私は、中学生の頃から一度も髪を肩より短くしたことがない。 何故?したいならすればいいだけのことではと自分でも思うのだけ…