23/03/23:日記『誕生日の記録』

さておそろしいことに29歳になった。こんな歳まで生きている予定はなかったし、こんな体たらくで29歳を迎える予定もなかった。

とはいえただ生きていれば歳はとるのでこんな日が来ることも必然だったんだろうなと思う。

少し前まで咲く兆しも見えなかった桜の花がもう満開になっている。咲きたての花に春の雨が当たるのを見ながら職場に向かった。芯がしっかりしてるのか花びらはあまり落ちていない。きっと待ちわびられた開花だろうからこのまま持ちこたえてほしいと思う。

最近、曜日の区別が最近つかない。火曜かと思ったら水曜だったり、水曜だと思ったら木曜だということもある。そんな曖昧な暮らしの中で気づく、草木の目に見える成長や変化。どうしたって自分と比べてしまう。なんかずっと言ってることが変わってないな。

職場の人が誕生日だからと買ってくれたスフレプリンがとってもおいしかった。
30歳が持つ社会的な意味を考えながらそうなるのにもうあと一年しかない自分を振り返る。何もかもめちゃくちゃになるくらいやるしかないんだと思う。

インターネットは私のことを救い続けているし、ツイッターが人生だという事実も変わらないと思う。人のツイートが聖典だとしてどこへいっても書いてあることは「まずは始めなさい」ということだ。

恥ずかしくてもプライドが許さなくてもそれをかなぐり捨ててやるしかないということ。

日記を書くことをどうしてもやりたくて、でも毎日は書けずじまいで歪んだ時間軸の中、先々月の日記を書いてはここに載せている。
今日、私が今ここに文章を書いている時間軸は2023年3月23日になる。なんとか3月中にこの時空の歪みを解消したい。

色々言ってるけど、旅行に行ったりお金をためたりおいしいごはんを作ったり部屋を可愛くしたりしたい。あとは自分の身体を好きになりたい。年始に立てた予定の進捗をそろそろ追わなきゃいけないな。

23/02/3-4:日記

恵方巻き巻くから食べに来なよ」と母から招待をもらったのでいそいそ実家に向かう。

母特製の恵方巻きは海鮮とキンパとかつ巻の3種類で、ぎりぎり全て2/3中に食べ終えることができた。

去年は売り切れで買えなかったのよと鬼の髪を模したモンブランのケーキも一緒に食べた。

 

実家にいると美味しいものが間髪入れずに至るところから出てきて驚く。それと同時に、私が帰ってくるからと私の好物ばかりをその日のために用意してくれる親に本当に申し訳なくなる。

 

翌日は母がかねてより行きたがってきた焼肉の食べ放題に行った。父は「みんな食べ放題なんて歳じゃないだろう」と不満を洩らしていたけど、始まってしまえばお肉はおいしいしメニューは楽しいしでみんな大満足だった。帰り道、実家近くのショッピングモールで弟と服屋をいくつか回った。またやりたいと思える休みになってよかった。

23/01/29:日記

 

動物園に行った。もともと予定していたわけじゃなくて成り行きで行ったけどすごく楽しかった。

象は体も大きくてきっと人間なんてすぐぺちゃんこにできるはずなのに、つぶらで自愛に満ちた目をしていることがすごくこわい。

テナガザルが器用に金網を飛び回っているのが印象に残った。あれだけ思ったとおりに体を動かせたらきっと楽しいんだろう。

23/01/27-28:日記

急な連絡をもらい友達と飲みに行った。

日々に更新性がないから、学生の頃の話ばっかりしてしまう。これは、その最高にかけがえのなかった日々を私が忘れないための儀式なのだと思う。涙が出るほど笑ってひとりは終電を逃し、結局一番家が近い友達の家にみんなで泊まることになった。

友達の家に泊まるとかめんどくさくなって終電を逃すとか体力や気力は置いといてそういう出来事がいくつになっても好きだ。

 

結局家についたところでみんな力尽きたのは歳が歳だからなんだろう。駅前に向かうのも面倒くさくて朝マックをたのんで食べた。マックグリドルが大好きなので昼も夜も売ってくれないかなぁってずっと思ってる。

 

家に帰ってシャワーを浴びて少し寝てから、前職の同期の家へ向かう。周りに結婚している人がほとんどいないので、こういったお呼ばれが初めてでいつもより緊張する。初めて降りる駅も新鮮だったし、何よりお家がとても素敵で、私の人生は床暖房や素敵な家具やガラス張りのキッチンまでたどり着けるんだろうかといったことを考えてしまった。

私の同期は本当に真っ直ぐで実直で仕事も何もかも一生懸命で、今はやりたかった仕事についている。素敵な家に暮らしている素敵な夫婦。

何もかもが努力の結果だと思う。

23/01/22:日記

 

友達と浅草寺に初詣へ行った。年末年始は人生初というくらいの体調不良に見舞われていたからこっから巻き返したいと思うばかりだ。

仲見世であげ饅頭を食べて人形焼を買い街を歩く。お気に入りの手ぬぐい専門店があるからとお店に入ったら、どの柄もまぁ可愛くて3 枚も買ってしまった。お弁当を包むのでもいいしキッチン周りに置いてもかわいいだろうし今から使うのが楽しみ。

お茶でもしようかと色々向かってみたもののどこも満席で、スカイツリーまで行くための駅は百貨店の中に入っているらしい。相当年季の入った地下階段を抜けて、おもしろ半分で各フロアに降り立つと客層の違いがお店の雰囲気でありありとわかる。屋上まで出てみると、スカイツリーと金のうんこビルが丁度見られる最高の場所なのにほとんど人がいない。

寒いからコーヒーでも売ったら途端に名所になるだろうにねぇという話をした。

23/01/21:日記

この街で暮らし始めてからずっと気になっていたクラフトビールのバーに初めて行った。

 

近くに住んでいる友達と行ったんだけど、店主は女性二人で、カウンターにいたお客さんと談笑していてさっと注文を取ってくれるところとかも含めてすごく良いお店だった。

お酒を飲むとなるとだいたい記憶をなくすまで飲んでしまうので、これくらい程よくお酒を楽しめるときっといいんだろう。

23/01/19:日記

 

家の近くにできたかつやに初めて行ってみた。期間限定の白だしカツ丼?を食べてみたんだけど、カツは揚げたてでふわふわの卵が上からかかっていてすごくおいしかった。

自宅で揚げ物はやっぱりハードルが高い。テイクアウトでカツやアジフライも買えるらしいので今度また行ってみたい。

 

あとは、近くの商店街の婦人服屋さんで運命的な出会いに遭遇したりした。

たまに手作りのお遊戯バッグなどが売っていて(赤チェックのキルティングでかわいい)しかも、時間があればオーダーメイドでものも作ってくれるらしく、なんてところなんだ!と感動していたんだけど、店先に手作りの青いペイズリー柄で別珍のロングスカートがあって思わず吸い込まれてしまった。

私が試着してる最中にふたり組のおばあちゃんが「昨日かけてあった青いスカートまだご用意ある?」なんて声が聞こえてきたものだからそのままさっと試着室から出て服は譲ることにした。

偶然のタイミングなんだけど、こういうことがあるとなんかこうモノもきっとこの人に選ばれたかったんだろうなぁという運命的なものを感じずにはいられない。