切れたティッシュペーパーをそのままにして、

切れたティッシュペーパーをそのままにして、
トイレットペーパーでやり過ごす日々を送っている。

トイレットペーパーは水に流すために
作られている紙なのだから、
こぼしたお茶を吸い込めるわけもなく、
机の上で、どろどろのスライムのように
溶けてしまう。
それを片付けるのも面倒だと
思ってしまう位には最低な日々だ。

狭い部屋に一つしかないテーブルで化粧もするし、文字も書くし、ご飯も食べる。
机の上が、いろんなものでごちゃごちゃになっている。
毎日を雑に生きているつけが、
人生や生活に表れているのだと思う。

転職して数カ月、緊張の糸が切れてしまったのか
はたまた気が緩んでいたのか、通勤中に大事にしていた装飾品を二つなくした。
一つは、イヤリング。もう一つは指輪。

どちらもそんなに高いものではないが、
自分が選んだものだからこそ、
なくしてしまったという事実と
もうそれを身に着けることはできないという変わってしまった未来を
絶望的なほど悲観的に捉えてしまう。

自分に似合うものを見つけたとき、服でも装飾品でも化粧品でもなんでもいい。
それを身に着けている自分を想像して
どんなに生活が困窮していたとしても買うという選択肢をとってしまう。

私自身に価値がないから自分で選んだ服や装飾品、化粧品などの価値にすがるしかない。

わたしにとってその全ては、私が選んだかけがえのないお守りだから。